効果と副作用

試験対策 薬の副作用と相互作用

副作用

薬理作用の一つで、本来期待される主作用と別にその効果と異なる作用

例:解熱剤は熱を下げるという効果がある一方、胃に負担がかかるため、 「胃が荒れる」といった副作用をもたらします。

どんな薬でも、副作用というのは少なからず存在します。
症状に対する有効作用が高いほど気になってくるのが副作用です。

最近では医薬品だけど、ヒルドイドというヒアルロン酸と同様のムコ多糖類を含む極めて副作用の少ないと言われている皮膚薬もあります。
こういったものは、副作用がほとんど無いことから口コミなどで広がり、保湿クリームやちょっとした肌の万能薬のように使われていますが、医薬品である以上は、お医者さんの診断が必要になります。

きちんとした効能・効果を求めるのであれば、心配な時はお医者さんに診てもらうのがやはり安心ですね。





相互作用

ある特定の食べ物や他の医薬品を一緒に摂取することで、医薬品の効果を増強したり弱めたりする作用
例:薬と一緒にアルコールを摂取すると、必要以上に作用が強まることが多い。

ワファリン ビタミンKに作用し血液を固まりにくくする作用がある
納豆やホウレンソウ、春菊、キャベツ、わかめ、ヒジキ、バナナ等、ビタミンKを作り出すものや、その含量率が高いものとの摂取は作用を減少させてしまう。
テオフィリン 気管支拡張作用がある。
煙草により薬物代謝酵素を沢山出され、せっかく摂取した薬が体から排出され易くなってしまい、効果が減少する
アセトアミノフェン 解熱鎮痛作用がある。
糖分と一緒になると吸収される速度が減少するため、その効果が減少される喫煙で出来る薬物代謝酵素により、薬が体から排出されやすくなる。
煙草。糖分を含む、炭水化物やあんこなどは効果を減少させる。
エリスロマイシン 感染症に効果がある。
胃酸を初め、酸性の者と摂取すると簡単にその活性作用を失ってしまう。そのため、服用する際は酸性の強い柑橘類のフルーツ、ワインや酢、スポーツ飲料等と服用するのはのぞましくない。
ニトログリセリン 狭心症に効果がある
アルコールと摂取すると双方が血管を広げる作用があるため、血液低下作用を強強め、その結果低血圧になることがあります。

主作用と副作用
アトピーやアレルギーの人の症状を改善する「抗ヒスタミン薬」は、その薬理作用の一つとして「眠気」をもたらします。
これは、良く眠りたい睡眠前に服用すれば改善するための「主作用」として働くのですが仕事や運転時など「眠気を催してはいけない時」に服用すれば、
その「アレルギーを改善する」という本来の目的と異なる「副作用」として考えられるわけです。